#Spica天国への手紙2019に参加させて頂きます。 陽ちゃんと出会ってから13年半の月日が流れたよ。 お母さんの一目惚れだったよね。 無駄吠えも一切無くて、トイレもすぐに覚えて、 お留守番も上手で、全く手がかからない良い子過ぎる子で 『犬と暮らすってこんなに楽な事なんだ…』って思ったよ。 陽ちゃんが本当に可愛くて良い子だったから、空を迎えて 保護犬の子達もたくさん迎えて大家族になったね。 お母さんの動物への愛は全て陽ちゃんへの愛が始まりだったんだよ。 陽ちゃんには感謝しかない。 本当にありがとうを何回言っても足りないね。 陽ちゃんが選んだエンディング、お母さんはその全ての意味を理解したつもりでいるよ。 陽ちゃんが空への道を歩いて行く時、お母さんの顔をずっと見ていたね。 『陽ちゃん、いいんだよ。いっていいんだよ』 と言ったら一度だけ『ワン！』って鳴いて一回だけ振り返った後、いつもの歩き方で真っ直ぐ歩いて行ったね。 『幸せ』と『楽しい事』は違うね。 楽しい事は非日常の中にあり、幸せは日常の中にある。 人間は『楽しい事』には敏感だけど『幸せ』には 鈍感だね。 全て陽ちゃんが教えて気づかせてくれた事だよ。 陽ちゃんを送ってから一回だけ謝った事があるね。 『楽しい事をたくさん経験させてあげられなくてごめんね』って言ったら 『でも僕は幸せだったよ』と言ってくれたね。 変わらない日常しか与えてあげられなかったのに、 そんな毎日を『幸せ』だと思ってくれていた事に 涙が止まらなくなったよ。 『今の暮らしはどうなの？』って聞いたら 『元いたところに帰ってきただけだよ』って。 あぁ、そうだね。 陽ちゃんが『今いる場所』は懐かしい魂が帰る場所だったんだね。 陽ちゃん、お母さんと出会ってくれて、ありがとう。 陽ちゃんと過ごした12年7ヶ月は宝物だよ。 これからも、お母さんは動物達の為に頑張っていくよ。 時には悪戦苦闘して生きる姿を『今いる場所』から 笑って見守っていてね。 小林 陽 2018年9月30日 12歳9ヶ月で空に…